辞書をひいてみる
まずは大辞泉を参照してみると毒舌とは、
辛辣(しんらつ)な悪口や皮肉を言うこと。また、その悪口や皮肉。「―を吐く」「―家」
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/158085/m0u/%E6%AF%92%E8%88%8C/
とある。
では、辛辣とはどういう意味だろう?
《舌をひりひりさせるほどからい意から》言うことや他に与える批評の、きわめて手きびしいさま。「―をきわめる」「―な風刺漫画」
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/115901/m0u/%E8%BE%9B%E8%BE%A3/
ということらしい。
悪口は
《「わるぐち」とも》他人を悪く言うこと。また、その言葉。あっこう。「上司の―を言う」
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/238891/m0u/%E6%82%AA%E5%8F%A3/
皮肉は
1 皮と肉。また、からだ。
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/186519/m0u/%E7%9A%AE%E8%82%89/
「六尺の―と共に夜半の嵐に吹き籠めて」〈樗牛・滝口入道〉
2 うわべだけなこと。また、そのさま。皮相。
「年を取るに連れて趣味が―になって行くんだね」〈谷崎・蓼喰ふ虫〉
3 遠まわしに意地悪く相手を非難すること。また、そのさま。当てこすり。「辛辣(しんらつ)な―を言う」「―な口調」
4 期待していたのとは違った結果になること。また、そのさま。「―なめぐりあわせ」
とあるがこの場合は3だろう。
毒舌の定義
俗に言われる毒舌にはこの辞書通りの手厳しい悪口や皮肉の意味合いと、芸としての毒舌が存在すると思う。*1
芸としての毒舌はえぐるものがあるけど笑えるものもある。
ツボを押されて痛気持ちいい、もしくは敵ながらあっぱれ、というものが後者の毒舌だと思う。
印象
自称・毒舌の人の多くには前者の印象を持っている。
毒舌という言葉に甘えて罵詈雑言をまき散らしているのではないか。
そういう人はおそらく、免罪符として毒舌を使っているからではないか、と邪推。
正直なところ、あまり、見ていて気分が良いものではない。
経験談だけど
とある勉強会で向かい合った席の人が私が所属するグループ会社の悪口を言っていた。
彼らは私が何処の会社に勤めているか知らないから話していたのだろうし、特にその場で何か反応したわけでもないから気が付かなかっただろう。
それがあってから
- 自分が所属している組織ややっていることについて、的はずれなことを言われたらなんと思うだろうか。
- 正しいことを言われていたとしても複雑な思いになるのではないだろうか。
と思うようになった。
皮肉を言ったがゆえに行動している人たちの足止めや妨害になってしまう。
生き残り戦略上、そういう皮肉な展開は非常に困るのだけど、自称・毒舌erはどう思っているのだろうか?
雑感
毒舌も軽い言葉になったもので。
*1:ブラックユーモアに通じるものがあると思ったけど、このブラックユーモアも定義が曖昧だった。